「龍が如く」シリーズの0と2（部分的に）に登場するキャラクター、マキムラマコトは、多くのファンからシリーズ史上最高のヒロインと賞賛され、彼女の存在が真島の兄貴の評価を一層高めています。
しかし、本当のところは、真島の兄貴もマコトも正統なヒロインやヒーローというわけではありません。そのため、二人についての詳細は断片的で、これが逆に神秘的な雰囲気を醸し出しているのかもしれません。
清廉な美しさと純粋さ、そして素直な性格が魅力的なマコトに、ゲームプレイを通じて心を奪われた人は少なくないでしょう。しかし、彼女のビジュアルの元ネタや声を担当した声優について、詳しく知っている人はどれほどいるでしょうか？
マキムラマコトの魅力とは？
シリーズ「０」にて輝く真のヒロイン、それがマキムラマコトです。
彼女の年齢は二十歳、舞台となる1988年から逆算すれば、1968年生まれということになります。
彼女は中国の残留孤児の二世であり、不幸な過去の出来事から視力を奪われました。それでも彼女は、自身のハンデを乗り越えて、整体師として「ほぐし快館」で日々努力を重ねています。
彼女がこのシリーズで果たす重要な役割は、「カラの一坪」の所有者であること。これは神室町のミレニアムタワー建設に必要不可欠な土地で、このために彼女は多くの組織から狙われてしまいます。
彼女の過去の悲劇とその強い精神力は、多くの男性の心を捉え、彼らに命を賭けて彼女を守る決意をさせます。
マキムラマコトの魅力は、その微細な動作や発言にこそ現れています。他の美女たちと比較すると、彼女は清楚で控えめな存在ですが、その中には強い芯が隠されています。建物にぶつかりそうになることもありますが、その無邪気さ、堅実な言葉、繊細な瞳は、彼女に向けられる感情を一層深めます。
視力を失った障害や過去の悲劇を背負いつつも、彼女は自分自身の生き方を貫き通しています。その姿勢は非常に魅力的であり、視覚、内面、そしてストーリーにおける役割という三つの要素が絶妙に調和し、彼女をシリーズ最高のヒロインに押し上げています。
さらに、真島とマコトの関係性はこの物語をさらに際立たせます。真島はこのシリーズ全体で非常に人気のキャラクターであり、彼とマコトの共演はその魅力を一層際立たせています。
真島の人間らしい面や正義感あふれる面を引き出すのはマコトだけなのです。この２つのキャラクターの間にある独特の化学反応は、両者の魅力を互いに引き立てています。
さらに、マコトの魅力は、彼女の強い意志と純粋な心にも見られます。視力を失いながらも、彼女は前向きに生きる力を失いません。困難な状況でも、彼女は絶えず前を見つめ、強く立ち向かっています。
彼女の健気さは、たくさんの人々を引きつけ、彼女を愛し、彼女を守るために立ち上がらせます。その清楚で素朴な美しさ、彼女の独特の天然さ、そしてその強さは、人々が彼女に強く引きつけられる理由の一つです。
彼女の魅力はまた、彼女と真島との関係性によっても強調されます。真島は、このシリーズの中で最も個性的で人気のあるキャラクターの一人ですが、彼とマコトの間に生じる化学反応は、真島の魅力をさらに引き立てます。マコトは、真島の人間らしい面、そして彼の深い正義感を明らかにします。
マキムラマコトは、その優美さ、強さ、そして彼女と他のキャラクターとの関係性によって、龍が如くのシリーズの中で独特の存在となっています。彼女の魅力は、視覚的な美しさだけでなく、その内面の強さと純粋さにもよるものです。この組み合わせは、彼女がこのシリーズで最も愛されるヒロインの一人である理由を明らかにしています。
マキムラマコトの目が見えなくなった理由・悲しい過去とは？
かつて蒼天堀の夜の世界で生活していたマコト。彼女の日々は、同じく蒼天堀の陰湿な裏側に生きる男が舞い込んだ瞬間に、壮絶な変化を遂げました。この男はマコトに巧みに近寄り、彼女が孤立無援であることを突き止めると、彼女を逃がさぬよう、未知の地にある牢獄に彼女を押し込んだのです。
この男がマコトを囚われの身にしたのは、単に金銭を得るためでした。この男には「蝙蝠の刺青」があり、それが真島が物語で追跡するキーポイントとなります。
その結果、マコトは男によって、韓国の組織へと引き渡され、そのトラウマが彼女の視力を奪う運命を引き起こしました。監禁によるストレスが心因性視覚障害を発生させ、彼女は視界を失うという過酷な試練に立たされたのです。
彼女が韓国の組織に売られた後に何が起こったか、詳細は謎のままです。男に欺かれ、ストレスで視力を失い、そして韓国の組織に引き渡されたマコト。彼女がその組織でどのような状況に置かれたかは、我々には解らない。しかしながら、その後、彼女を保護した李文海（リー・ウェンハイ）（ほぐし快館）の発言から、性的な利用のために彼女が連れ去られたと考えるのが妥当であると推測されています。
真島との恋と行き別れた兄とのすれ違いを描く。
マコトの魅力は、その豊かで濃密なキャラクターに根ざしています。彼女のストーリーラインは深遠で、聴き手の心に重厚に響きます。彼女の実の兄であり、物語の中心人物でもあるタチバナとの遭遇は、一見すると不思議な偶然に思えますが、それは運命の歯車が必然と回っていたことの証です。自分がマコトの兄であることを知ったタチバナは、彼女と再会するために神室町で絶え間ない活動を繰り広げます。しかし、運命の皮肉さが、彼らが再会する寸前にタチバナが命を落とすという出来事を引き起こします。
このタチバナの突如とした逝去に対するマコトの反応は、私たち観客に衝撃を与え、記憶に深く刻まれました。彼女の絶望感と悲しみは、彼女が泣き崩れる形で表現されます。しかし、彼女の強さと勇気も、彼女が兄の遺体に手を差し伸べる姿から明らかになりました。彼女の悲劇的な姿は、観客の心に深く刺さり、忘れ去られることはありません。
一方、真島の存在もまた、マコトの魅力を一層引き立てています。彼は、物語全体を通じてマコトを思いやり、守り続けます。しかし、二人の間に芽生えた恋愛感情は、結局は成就しないものとなります。それは真島がマコトに自分が蒼天堀で彼女を守った事実を伝えず、そして一緒にいた医者に彼女を託したからです。これにより、二人の間の感情の行方は観客にとっては不明瞭なままです。多くの観客は、マコトと真島がお互いを深く愛していたと感じています。
物語は、マコトが真島に再会するために同じ店に勤めるという形で、龍が如く極2に再登場します。真島が久々に大阪を訪れた際に立ち寄った「ほぐし快館」で、彼女と再会します。37歳になったマコトは、若かりし日の彼女とは変わらず愛らしく、声は成熟していますが、美しい眼差しは変わっていません。そして、真島に託された医者の男性と幸せに暮らす彼女の姿は、観客を深く感動させます。
しかし、富裕な医者と結婚したマコトがなぜ同じ店で働いているのでしょうか？それは、彼女が自分を助けてくれた男性と再会し、感謝の意を伝えたかったからだと思われます。しかし、その感情が純粋な感謝から来るものなのか、それとも深い恋心なのかは明確に描かれていません。また、真島の感情も同様に不明確です。
マコトが0シリーズで付けていたオルゴールの音が鳴る腕時計は、彼女が言った「自分にとって大切」「捨てられないもの」という言葉から、彼女にとって特別な意味を持つものであることが明確です。彼女が孤児だったと考えると、時計はおそらく彼女の親や兄からの贈り物、もしくは遺品である可能性があります。
最終的に、日本を発つマコトに真島が贈ったのは、彼女がかつて好きだったブラウンのベルトです。これにより、真島が確かにマコトを愛していたことが明らかになります。一方、マコトの感情はまだ解明されていません。しかし、彼女が真島と再会した時、彼が自分を助けてくれた男性であることに気づいたことでしょう。
マキムラマコトのモデルになった女性はだれなのか？
マキムラマコトの特徴を一言で言えば、真っ黒なショートヘアと大きく輝く瞳。その風貌を見て、どこかで見覚えがあると感じる人は多いでしょう。彼女の面影を追うかのように、芸能界の一角で答えを探ってみました。
しかし、詳細な調査の末、公式にマコトのモデルとなったと指名される人物は見つかりませんでした。それでも、マコトと似た雰囲気を持つ女性芸能人はいくらでもいます。
まず一人目に挙げたいのは、多彩な演技力で魅せる女優、橋本愛さん。続いて、その清純で愛らしい存在感で魅了する有村架純さん。そして、アイドル界の重鎮である前田敦子さんと横山由依さんも、マコトと似ていると指摘されることがあります。私自身の感じとしては、橋本愛さんが最もマコトのイメージに近いと思います。
一方で、龍が如くの０シリーズは、なぜか芸能人が直接、顔を出すことが少ない。マコトもまたその一人です。龍が如くシリーズでは、芸能人がゲームのキャラクターとして頻繁に登場しますが、０シリーズにおいては、一目で「あの人に似ている」とわかるキャラクターは少ないのです。
マコトを例外に、キャバクラ嬢のユキは乃木坂46の生田絵梨花を、ダンサーのアレッシは岡村隆史を、西谷は稲川淳二を、ビリケンは泉谷しげるを、尾田は羽賀研二を、そして世良は渡辺謙を彷彿とさせます。
しかし、マコトのモデルについては、公式からは何も明らかにされていません。
「マキムラマコトを探せ」の居場所とは？
「龍が如く０」の緻密なストーリーテリングの一部として、「第１５章」では、プレイヤーが新たな試練に立ち向かうことになります。穏やかな光の薫る中で勝利を得た柏木修と錦山彰に対する戦いの後、物語の矛先は、いずこに消えたマキムラマコトの行方に移ります。
プレイヤーが困難な局面に直面するこの章で、答えが予想外の場所にあることが一部の混乱を引き起こします。マッサージ店の暗がりを探し回る者、マコトの隠れ家の扉を叩く者、それぞれが独自の推測を立てます。しかし、その答えはそこにはなく、意外なる「カラの一坪」に彼女の存在が隠されています。
この章はプレイヤーへの挑戦の場でもあり、マコトを見つけるという成功体験を提供する場でもあります。彼女の居場所が意外な場所であることは、物語の緊張感を引き立て、プレイヤーの好奇心と解決への欲求を喚起します。
